■冬のカタログについてお詫びと訂正
フクイテイタン
学名 | フクイティタン・ニッポネンシス Fukuititan nipponensis |
分類 | 竜盤目 竜脚下目 ティタノサウルス形類 |
全長 | 約10m |
食性 | 草食 |
大型の草食恐竜です。発見された化石が少なく、全身の姿はまだよくわかっていません。フクイティタンやフクイサウルスなど、複数の種類の大型草食恐竜が生きていたことから、当時の福井県は植物が多い豊かな土地だったと考えられます。
福井県の恐竜発掘
福井県は、日本で最も多くの恐竜化石が発掘される地として知られています。福井県での正式な恐竜発掘調査は、1989年から福井県勝山市の北谷恐竜発掘現場で始まり、30年以上続いています。これまで、学名が与えられたものなど9種類の恐竜(鳥類を含む)のほか、植物、貝類、昆虫類、魚類、原始的なワニ類、カメ類、哺乳類といった、約1億2000万年前の福井県に生息していた動植物化石が数千点以上発見されました。
また、地層の調査から、当時の福井県一帯は植物が生い茂る、暖かく低地の河川地域だったことが判明しています。豊かな環境がたくさんの動物を育んだことが、福井県が日本一の恐竜化石産地になった理由の一つだと考えられています。
福井県の恐竜発掘は現在も続いており、その成果は福井県勝山市に位置する福井県立恐竜博物館で知ることができます。また、近年では福井県永平寺町に福井県立大学恐竜学研究所が設立されるなど、福井県の恐竜研究は発展を続けています。
恐竜技術研究ラボ
恐竜技術研究ラボは、福井県立大学恐竜学研究所(福井県永平寺町)と地球科学可視化技術研究所株式会社(茨城県つくば市)が協力し、2020年4月20日に設立した新組織です。恐竜技術研究ラボの最も大きな活動目的は、恐竜産出量日本一である福井県の恐竜資源を活かし、その研究成果を教育や地域振興によって社会還元することです。また、これまで恐竜学ではほとんど行われてこなかった産学連携を推進し、最新技術を活用しながら恐竜研究から新たな価値を創ることを目指しています。
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