■冬のカタログについてお詫びと訂正
酒かすをスイーツに 福井大院生らが開発
酒かすを使った飲み物やスイーツを、福井大学大学院工学研究科・竹本拓治教授(47)の研究室の学生らが開発した。商品は12日から来月末まで、福井市足羽上町のカフェ「ASUWAYAMA DECK」で販売される。産業廃棄物となる酒かすについて、画期的な活用策がないのが現状だ。学生らのアイデアが突破口となるか。
研究室では、2016年度から福井県永平寺町の酒蔵「吉田酒造」と連携。ものづくりに関する授業をしてもらったり、17年度には学生が田植えから販売までを担う純米大吟醸酒「福の愉(たのしみ)」を共同開発したりした。こうした中、課題として挙がったのが、日本酒の製造過程で大量に出る酒かすの有効活用だ。
ビタミンB群など多くの栄養素が含まれる酒かすは国内で大量に発生しているが、甘酒やかす汁などに一部が利用されるのみという。化粧品などへの応用も行われているが、有効に活用できてはいないという。
そこで、学生約20人が「栄養たっぷりの酒かすも味わって欲しい」と吉田酒造の酒かすを使い、ダイエットや美容を意識した若い女性がターゲットのスイーツ開発をスタートさせた。