【冬のカタログについてお詫びと訂正】
今年度発行いたしました冬のカタログに記載の郵便振替番号に誤りがございました。
ここに訂正し、ご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。
●郵便振替 郵便振替口座
誤)00790-0-4092 正)00790-0-40925
米作り/田植え編
山田錦は、晩生なので、6月第1週か第2週が田植えです。そのため、GWの頃からボチボチと田植えの準備が始まります。
苗作りのポイントは、木酢液と薄撒き。
田植えのポイントは、深耕、1本植え、間隔を広く。
木酢液で種もみの選抜
種もみは、アンモニア水につけて、しっかり身が詰まったものを選び、更に木酢液に浸します(積算温度が100度になるまで7日から10日)。木酢液に浸すことで、悪い菌を除去し、発芽もしやすくなり、その後もイモチ病にかかりにくい苗が育ちます。それで、余分な農薬もいらなくなります。
薄撒きで丈夫な苗を育てます
苗床に種もみを撒く時、山田錦の種もみはコシヒカリの種もみの半分(60g)しか撒きません。これも、苗1本1本を根から健康にしっかりと育て大きな穂にするためです。苗の長さが15㎝くらいになると、さぁ、いよいよ田植えです!
田圃では田お越し、代掻き
田圃の土を高低差をなくして平らにすることで、田植え後の水管理をしやすくします。深く土を起こすことで、土への酸素も十分に行きわたり、田植えの時にも苗の根が着きやすくなります。また、草も起こすので、除草もかねてます。田圃の中のミミズなどの微生物も一緒に掘り起こされるので、耕運機の後ろを野鳥がついて歩きます。
丈夫な苗が育つよう、田植えの時の間隔を広く!
コシヒカリの背丈が80cm位なのに対して、山田錦の背丈は110cm位にまで成長します。晩生な山田錦は、背丈が十分育ったころに台風が来るので、台風の強い雨風にも、倒伏しないようにしなければなりません。そのために、間隔を広くとり、しっかりと根を張らせます。また、1本の細植えにすることで、分けつを多くして、有効な茎を増やします。
水管理と草取り
田植え後、10日間ほどは、深く水張り。その後1か月の間に太い茎で分けつをして欲しいので、浅水での管理。その後、中干しをすることで、根は、水を求めて下へ横へとしっかりと伸びます。また、苗と苗の間隔が広いことで風通しが良くなり、虫が付きにくくなります。
深水田圃、中干しの様子。山田錦の花と幼穂
穂が出ると、胚乳を育てるために
穂が出てくると、籾の中で十分に胚乳を育てるために、間断かんがいをします。朝の冷たい水をやり温かくなる昼前に水を落とします。追肥は、タンパク質を多くするので、やりません。
山田錦の栽培目標値
心白の出現率を高める → 千粒重を重くするのと同じ条件
一株の茎の数 18本~24本
一穂のもみの粒の数 88粒
玄米千粒重 27.0g
タンパク質含有量 6~7% 質素がタンパク質に替わるので、余分な窒素は与えない。
平成5年度 水稲収穫収量調査結果
吉田郡農協・高志農業改良普及センター資料